新巻に差しさわりない「ぼく先」ばなし

こんにちは皆さま。新年のはじまり、いかがお過ごしでしょうか。

わたしは新しい制作目標がつぎつぎやってくる2022年の開始月です。

先のことを案じずのんびりしたいときは「ぼく先」の、ほんの小さいことを夢想しています。


ぼくと先輩 新3巻 関東各お取扱い店や通販でお求めいただいたお方のもとへ届き始めているころ。

 関西お店発売は1月27日。あと2週間。

お待ちいただいている皆さんには新しい本の内容ばれなしで、今日は「のんびり話」をします。

ファッションのこと。

モードであれ制服であれ、漫画に現実のファッションを持ち込むと少しだけその世界が縮まる気がします。

なので、できるだけ脱力して描くし、主人公たちにはテキトウに着てもらいます。遠久野さんのボディなら何でも着こなすし、近場くんのお顔ならぜんぶかわいい。ふたりに丸投げです。


ふたりはよく「お古」を着ているって話をしましょう。

幼年期の近場くんが着ているTシャツや半ズボンはいつも大きめ(2巻「ちかばの海」参照)。それは兄の大作のおさがりだから。ゆっくりサイズでからだが泳ぐように描いています。

現在青年近場くんもお古がなじむので、長身彼女・東ちゃんの「これ、もう飽きたわ。創ちゃん着る?」を受け入れているようす(上の絵は東ちゃんからもらったカーディガンを着ています。モヘア、花柄ジャガード)。


一方遠久野さんは長男で女性が多い一族構成のため、こどもの頃はおさがりは無し。

育ちがよく、物の質を感じ取れるが、そこは着物よりも書物のひと。放っておくと怪しげな風態になり職質(2.5巻参照)だ。そこで「ちょっとちょっとぉ真澄クン!」もったいなくて見てらんないわ、とプロデュースに打って出たのはケンちゃん(同じく2.5巻)。

ケンちゃんが横流してくる物の出どころとは?

また短編で描けたらいいな。

それではまた、次回の「のんびり話」で。


(2022年1月13日 木村さくら)


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