「ぼくと先輩」ふたりの主人公
博愛のまなざしで
大きく開かれた風通しのよい心で
かれが視ている世界はあたたかい
(ちかばそうだい)
170cm/AB型/8月6日生まれ/26歳
習慣→家事全般・瞑想・ストレッチ・ラン
興味→旬菜の特売・よいこたんTVの攻めの姿勢(ぼく先世界におけるキッズアニメのネットチャンネル。とんがってます)・脚のきれいな女の子(ついでにツンツンして毒舌なお姉様)
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ワルツ出版の新米編集者。毎日元気いっぱい。きびきびと手早く作業する。ちゃらちゃらと失言することも。
好きな食べ物は卵、魚、果物。アルコールでは酔わない。
温暖な千葉外房で育ち、東京で暮らすまで長い靴下を履いたことがなかったため、装いの要は靴下だと考えている。ものごとの肝心をつかむの鋭さを持つ。
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「きみはどこへいく なにをする」
1巻で先輩・遠久野から言霊のような発言を受けとる。2巻では愛について、自分の考えを語る。それは開けていて淀みないが、深い孤独を持つ者の厳しい思いだった。
誰かが作った価値に依らず、
自らの目でみる・考える。
純と雑の思考と遊ぶ、ひとり上手
(とおくのますみ)
189cm/A型/3月7日生まれ/34歳
もう一人の主人公。近場の先輩編集者。淡々と、整然と、(本人はいたって)愉快に、こだわらず、今を生きている。
住居「濃藍アパートメント」は外国人アパート。バスタブの長さやキッチンの高さ、壁一面の書棚があったがゆえ即決し、安くない家賃を払い15年住み続けている。
好きな食べ物は白米、青魚。酒に弱く飲むとすぐに眠くなる。
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習慣→仕事以外の読書・必ず風呂につかる・猫と眠る
興味→音楽(雑食)・映画(より雑食)・もちろん書物・(実は)水の中、森林の中に身を置くこと(が好き。週に一度プールで2時間泳ぐ。出身は東京の西、山のほう)
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「ぼくはあなたの話がききたい」
1巻で後輩に心をこじ開けられて、過去に大切な人が去ったことを語る。以降おしゃべりが止まない。2巻でも心地よく近場にペースを乱されていく。2.5巻は主役の巻。
ふたりの言葉
「ぼくと先輩」1巻で主人公ふたりは出会います。先輩・遠久野のこの言葉から、わたし(著者)の「ぼく先」をめぐる制作人生も始まりました。知らないこと・未体験の旅路へ。
しかしそれは同時に自分の中への冒険でもありました。内に外に、まことに忙しい。誰の価値観でもなく自分の「本当」を絵にも言葉にも現すんだ。その時点での力の限りを尽くして作ろう。近場とともに心のありかたを観察しています。
主人公ふたりは直接助けてくれるわけではないけれど(ペン入れしてくれるわけじゃないし)一緒に生きてくれている。共同体のような感じで。それなのに不思議と、近場・遠久野のこと、全て知っているわけじゃない。自分のことを把握しきれないのと同じで。描きながら知っていきます。
そしてもうひとつ「ぼくたち」を知る方法が。
「ぼくと先輩」は本が1巻2巻2.5巻と発現しているので、読んでふたりを知ってくれている方がたがいらっしゃるわけです。そんな読み手の皆さんとの語らいのなかで見えてくるもの。愉快な共有の場を「ぼく先」ビッグ・ファンである、はるの文庫さんが設けて下さいました。最新記事では近場・遠久野の紹介&考察を書いてくれています。ぜひぜひ読んでいただきたい。
なんとTwitterアカウント「えんきん」もありますのでね、コメントください。
今日の記事の最後に。
ふたりのことばかり考えて生きているのですが、あらためて紹介を書いてみると、端のエピソード滔々と。こども時分の物語まで。食道辺りまで出かかってますね。
3巻の制作をあせらず、ここ「のまど」で気が向くままに短編を作ってみたいなと思っています。春がくるまで。ちょうど外出控えですものね。どうぞまたお付き合いいただけましたら。
(2021年2月6日 木村さくら)
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